私は、分かってしまった。
何をやったって、「小さい秋」しかでないことに。
他の人は、「特大の春」「夏至」とかでてるのになあ。
何で?
私には、分からなくなってしまった。
耳をすますと、かすかにしみて聞こえるんだ。
パン、パン、という音が。
何かがよんでいる。声がする。
へんになってもう1回やると、やっぱり小さい秋が。
ガラスがくもっていた。
北向きの部屋だった。うまくいきそうだ。
とかしたミルクをのみ、やってみた。
何回でも、やってやるさ。
大昔の話しだ。
何も見えない。
かぜのはが見えた。
それは赤かったんだ―――
もういいんだ。
私は、分からない。
・・・お分かり頂けるだろうか。
これ、今月に入ってムスコが書き始め、朗読して回っている言葉だ。
多分、こちらのことを書いたものだとは思うが、
「分かってしまった」で始まり、「分からない」で終わる。
詩的だなーと納得していいものだろうか。
それとも、もうちょっと推敲せよと突っ込むべきだろうか。
「私には、それが分からない」